奥村組からの挑戦状
社会基盤の発注機関および施工を担当する建設会社では、社会基盤整備の意義を広く伝えるためにこれまで多くの現場見学会を実施してきたが、新型コロナウィルスの感染が広がる中で多くの参加者を募る現場見学会の開催が困難な状況となっている。中でも、学生を対象とした1日インターンシップ(主に現場見学会)の開催や社内の若手職員の教育を目的とした現場見学の実施を見送るケースが多くなっている。
このような課題を解決する方法の一つとして、リモート現場見学会もしくは現場見学の疑似体験が考えられる。
インターンシップや社員研修としての現場見学会の場合、遠方から対象現場に集う必要があることもこれらを実施する機会に制約を与えており、リモートでの実施はこの問題も解消するものとなる。さらに、施工時のみならず完成した施設の見学、広報に使用するなど、一般の方への社会基盤整備についての理解を広めることにも有意義な活用が期待できる。
トンネル現場を対象に、既存のVRソフト、映像撮影ソフトなどを用いて臨場感ある現場見学(疑似体験)に対応するシステムの提案を求める。
トンネル現場の現状
トンネル現場では、施工箇所(切羽)からのリアルタイム映像の送付には多大な費用が必要となることもあり、対応するWi-Fi環境を整備することは難しい状況にある。また、現場見学会を実施する場合も、工事の進捗が進むに連れて切羽への移動に時間を要するようになる。特に都市部で実施しているシールド工法によるトンネル工事では切羽まで徒歩で移動せざるを得ず、数キロを歩かなければならない状況も頻繁に発生している。
※課題作成において、現場を確認する必要がある場合は、弊社の現場を提供する